内科

高血圧

60歳以上の国民の高血圧有病率は男女ともに50%を超えており、健康日本21において2012年からの10年間で収縮期血圧(上の血圧)平均値を4mmHg低下させることが目標とされています。

日本高血圧学会治療ガイドラインが2009年から2014年に改訂しその内容をみてみると、血圧の目標値として糖尿病患者は脳卒中の危険性が高く、130/80以下に血圧を下げることが推奨されており、75歳以上のいわゆる後期高齢者の目標値は150/90(副作用の程度がよければ<140/90を維持)とされました。

CKD(慢性腎臓病)を合併した高血圧患者さんは、アルブミン尿を合併していれば130/80以下、合併していなければ140/90以下となります。

日本高血圧学会治療ガイドライン2009年から2014年への他の変更点として若年と中年高血圧患者さんの血圧の降圧目標値は130/85以下でしたが、エビデンス(医学的根拠)がないため降圧目標値は140/90以下となりました。