内視鏡検査はコンピューター処理によって画像を強調して観察を行う、画像強調(がんの発見、診断に有用)内視鏡検査が近年、次々と実現されています。通常の内視鏡観察は白色光観察ですが、当院では白色光以外の光源を用いてコンピューター処理した狭帯域光法(NBI)を採用しています。
NBIは血液中の赤血球の赤いヘモグロビン(毛細血管内と深部血管内の2種類)が認識できる様に、2種の狭帯域の光源をあてる方法で、通常の白色光源に405nm付近の青~紫色フィルターをつけることによって内視鏡画像の強調を実現しています。
ヘモグロビン以外は透過されるので、単なるコンピューター画像処理による強調法と比較して、浅いところと深いところの血管を区別することができ、がんの発見・診断に有用です。
食道・胃・十二指腸などの上部消化管を調べるための検査です。口から内視鏡を挿入し、炎症やポリープ・がんなどを調べます。経鼻内視鏡よりもカメラの管が太くなりますが、その分明るく鮮明で高画質な観察が可能です。
経口内視鏡と同じく、食道・胃・十二指腸などの上部消化管を調べますが、経口内視鏡の管の外径が約10mmに対し、経鼻内視鏡は約5mmと細く、鼻から内視鏡を挿入するため舌のつけ根を通らずのどにも触れないため、吐き気や苦痛を感じることが少なくなります。
大腸などの下部消化管を調べるための検査です。肛門から内視鏡を挿入し、大腸がん・大腸ポリープ・大腸憩室症・炎症性腸疾患などの大腸・直腸の疾患などを調べます。挿入時間も10分程度で、鎮静剤(眠り薬)を使用すれば苦痛を少なくさせることも可能です。